植本一子の短縮営業中・クリスマスデス!(2023/12/23)
今年最後の配信です。すっかり年末ですね。今年の下半期は、5年一緒にいたパートナーとの音信不通からの別れ〜そして半年ぶりに届いた連絡からの再会という怒涛の・・・わりとメソメソした日々でしたが、転んでもタダじゃ起きない、といういつもの精神よりは、完全に地面につっぷしてグズグズしているところを、なんとか周りの人に立ち上がらせてもらった日々だったなあ、それを本に書いて残せてよかった、という2023年でした。
そのグズグズしている間に、さびしい!かなしい!とか言いながら友人の店でアイスを売り始めたのですが(初期はドーナツでした)、この土日も私の作ったチョコレートアイスが販売されます。
お店は東京・代田橋に半年前にできた小さなお店「予感」さん。オープン日時が不定期なのでお店のInstagramで確認してから行ってほしいのですが、気まぐれではありますが、時々週末の営業に合わせてアイスを売っていただいております。ここまで寒くなってからのアイス販売は初めてですが、ムースのようなチョコレートアイスなので、あったか〜い店内でホットコーヒーと一緒にぜひどうぞ。
私と予感さんの謎の軌跡も、『ウィークリーウエモト vol.2』と『こころはひとりぼっち』の順で読むと、より楽しく知ることができます。この2冊も店頭で売ってもらっています。天気のよいこの土日にぜひ!
さてさて、今月出版した『こころはひとりぼっち』ですが、全国のお店に徐々に卸させてもらっていることもあり、二刷りを増刷中です。年末年始の読書のお供にいかがでしょうか。石田商店の通販ページには、取扱書店一覧も載せてあります。ぜひお好きなお店でお買い求めください。
ここで、本の中にも登場する「ひるたん」こと蛭田竜太くんが本について寄せてくれたコメントを掲載します。
本書の中で植本一子はとにかく取り乱す。さびしさ、つらさ、不安――が随所に表れる。
商業誌から自費出版の物まで、多数ある著書の大体を読んできた。その中で都度、さまざまなかたちで・方法で「取り乱し」を書いてきたのだと思うのだが、それがまた新しい物になっていると感じる。
それに、そこには独特な疾走感がある。それはこの本がただ単に「日記」というかたちを取っているということに由来するものだけではないのではないかと思う。
「今の私に並走してくれる・応援してくれる人たちに届くやり方がいい。」
という一節があるが、読んでいるとまさに「並走」しているような気分になる。
他にもたとえば一人で夜間の学校のプールに行ったり、友人と旅行に行ったりする場面などには、ある種の詩情のようなものすら感じるし、やはりこんな日記はなかなかないと思う。
「取り乱し」まくっていても、進んだり戻ったりしても、その筆跡は(それも悪いことではないが)ただ暗く重たいわけではない。常に希望を手放そうとしていないし、日々の中に小さな喜びがある。そのことにひどく心を動かされる。
物事が変わりゆくことにはどうしたって抗えない。それは時につらいことであり、救いでもある。その事をじっくりと咀嚼して、いつかの未来に向かって書くのだ。
「私は今、書くことはけっこうつらいけれど、いつかの喜びのために書いている。いつかの自分のために書いている。このつらさも、いつかきっと忘れる。」
誰かがそこにいて――否、実際にそこにいなくても/どんなかたち・方法であっても、誰かと向き合うことで自らの存在が浮かび上がってくる。
それが時につらいことでも、時には救いにもなり得ればと思う。
植本一子の周りには遠近にそんな「誰か」がいる。そしてそんな姿に私は救われる。
とっても嬉しい文章!ありがとうございます。私にはひるたんがいるし、ひるたんにも私がいます。引き続き、取り扱ってくださる本屋さんも募集中ですので、こちらからもお声がけしていきます。よろしくお願いします。年始にはこの本の姉妹のような一冊も刊行予定ですので、年明けにお知らせしますね。
クリスマス、みなさんはご予定ありますか?私は3人家族のところに、5〜6人前のクリスマスケーキを予約してしまい、2日連続かぁ、と思っていたのですが、近所に住む滝口家に持って行って、みんなでささやかに食べることになりました。昔からクリスマスが終わってからの年明けまでの非日常の雰囲気が苦手。今年はこれまでと変わって、3人での年末年始になりそうですが、皆様もどうか良いお年をお迎えください。
最後に一つだけ。マライアキャリーの例の曲をイヤホンで聴きながら踏切を渡ると、踏切の警告音と曲の中の何らかの音がめちゃくちゃ似てるので、踏切が降りていることに気がつかなくて、とっても危ないです(経験談)。爆音でのイヤホン散歩はほどほどに。
ほんでは!
チョコレートアイス!これにクリスマスは銀色のアラザンをあしらいます!
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