第四回 短縮営業中 2021/5/31(月)〜2021/6/6(日)
ちょっと!15000字も書いちゃってるよ!今週はなんだか情緒不安定気味でしたが、テレビの放送や、あの母と心が通じた瞬間もありで、たくさん感情の動いた一週間でした。
植本一子
2021.06.09
読者限定
2021/5/31(月)晴れ
12時半に上原の中華で姉ちゃんと待ち合わせ。姉ちゃんというのは戸籍上の姉ではなく、姉ちゃんが私のことを「妹」と呼んでくれるようになったから、私も自然と「姉ちゃん」と呼ぶようになった。本名は美帆。美帆との出会いはもうずいぶん昔のことで、私が19歳の時に付き合っていたRちゃんの友達のGさんの姉だった。思えば、Rちゃんや、Gさんが「姉ちゃん」と呼んでいたのを聞いていたのが刷り込まれているかもしれない。なので数えてみれば知り合って15年以上経つが、Rちゃんとの付き合いが終わると美帆とも疎遠になり、ついここ数年、巡り巡って今度は違う場所で出会い直し、さらに仲良くなった。いつも私のことを気にかけ、可愛がってくれて、おせっかいがすぎるくらい優しい姉ちゃんこと太田美帆。
予約してあった中華に遅れて入ると、そこには美帆のお母さんの姿も。一子ちゃんが来るなら、と付いてきたらしい。Rちゃんがいない時でも、Gさんの家に遊びに行き、お母さんの手料理をご馳走になったこともある。Rちゃんに振られた時は、Gさんが慰めに家までバイクで来てくれたことも。大昔のことなのに、よく覚えている。