植本一子の短縮営業中・ネガティブ・ケイパビリティでした(2023/12/3)

ふたたび日記を出します
植本一子 2023.12.03
誰でも

前回のお便りから半年が経っていますね・・・。読み返したところ、落ち込んでいるということだけ書いて、イベントのお知らせをしていました。あれから半年!

Instagramには投稿したので、もう読んだよ、知ってるよって人も多いと思うのですが、実はパートナーと関係を解消したのです、半年前に。ここでも具体的なことは書きませんが、そこから半年をかけて、ゆっくりと自分の気持ちを整理していった感じです。パートナーとは最後に会ったのが半年以上前で、そこから別れの手紙が向こうから届くのに音信不通の期間があり・・・とかなりきつい時期を過ごしたのですが、手紙が届いてからの3ヶ月間、ぽつぽつと自分の気持ちを日記に書いていったものを今回自費出版の形で本にすることにしました。どうして解消することになったのか、ということはわれわれの事情なので書いてないのですが、別れという大きな出来事からどうやって自分が変わっていくか、また回復していくかを記録しようと思い、関係を解消したあと、久しぶりに日記を書き始めた感じです。

とはいえ音信不通の期間も耐えきれずに、日記を書き、それはそれでZINEにしているのですが。

その後、彼とはどうなったかと言うと、今回の日記を書き終え、そろそろゲラにしますよ、という日に、実に半年ぶりに突然連絡があり、会うことになったのでした(このあたりもインスタに投稿しているので読んでもらえれば)。会えたとはいえ、すでに関係は変わっているわけで、今はそれを明るい方向に自分なりに受け止められれば良いな、と心静かに時が経つのを待っているところです。正直、こんなふうに関係が終わったことに対して、相手を恨まない気持ちが出てこなかったわけではないし、納得できていない部分も少なからずある。でもここからは、新たな関係を模索すべく、これまでとは違う形で向き合っていけたらいいなと思っています。やっぱり大事な人なので。とにかく、本になる前に会うことができてよかった。またコミュニケーションがとれるようになってよかった。

新作の日記は、今思えば、めちゃくちゃ私が苦手とする、ネガティブ・ケイパビリティってやつだったな、と思っています。トラウマ治療を終えたからこそできたのかもしれませんし、自分、かなり頑張ったな・・・と。

本に関しての詳細は通販ページでご覧ください。今回、コメントをいくつかいただき、通販ページに掲載させてもらっています。みなさん、優しくて嬉しい。

↑ 時系列で読むと尚よしな2冊セットもあります。

また、初売りは12月10日(日)開催の「日記祭」です。ここでは「植本一子マート」で手売りしておりますので、お越しの際はぜひお声がけください。

日記祭ということで、来年のカレンダーも一緒に売ります。私が毎年写真を撮っている、目黒の花すけのものです。今年は最高なステッカー付き!

「日記祭」後に取り扱ってくださる店舗さんに順次卸して行こうと思うのですが、実は来年2月に出版社の方から本が出る予定があり、まだ情報解禁されていないのでなんともいえないのですが、その時に一緒に並べて売ってもらえたらいいなあと思っています。その本も今回の本とかなりリンクするものなので。植本のパートナー解消三部作(『一緒に生きていこうぜ』文學界2023年9月号、『こころはひとりぼっち』、『(次に出る本)』)がこれで完結しそうです。次に出る本についてはまたお知らせしますのでよろしくお願いします。最近、自分で出版するものはとにかく早く売り切る、みたいな感じがあったので、今回はのんびり売っていきたいです。私の今の心持ちと一緒です。

ではでは、新作『こころはひとりぼっち』を、どうぞよろしくお願いします。

↓ 久々にパートナーに会った後のインスタ謎投稿

植本一子 on Instagram: "みなさん、カサヴェテスの映画は見たことがありますか? 今年、カサヴェテスの特集上映がちょうど開催中なのですが、私は一気に5本見ました。 「フェイシズ」に始まり「ハズバンズ」「こわれゆく女」「オープニング・ナイト」「ラヴ・ストリームス」。 奈良で働き方研究家のニシさんとご一緒するタイミングがあり、トークの合間に近所の映画館の話になり、ちょうどカサヴェテス特集をやってるよ、と教えてもらったのが夏。カサヴェテスか〜見たことないな、くらいにしかその時は思っていなかったのですが、その後、チミドロのスズキナオさんがウェブの書評連載で『ジョン・カサヴェテスは語る』を紹介しているのを読み、急に興味が湧いたのでした(面白いので読んで!ことさら出版のサイトにあります)。今年は6月から全国で特集上映がされているのです。 近所の映画館で「フェイシズ」を滑り込みで見て、なるほど、これが濱口竜介監督に影響を及ぼしたものか、と合点がいき、ナオさんと同じように他の作品も見てみたくなったのでした。 話は変わるのですが、先週、半年ぶりにパートナーに会いました。パートナーとは事情があって関係を解消することになり、この半年は私にとってとてもとてもつらいものでした。突然のことだったので、時間をかけ、こころの浮き沈みを眺めながら、今もゆっくりと整理しているところです。連絡もとれず、会うこともできず、とにかく気持ちが穏やかになるのをひたすら待ち、耐えているような日々の中、突然、彼と会えることになったのでした。 会えたことは嬉しかったものの、急なことに気持ちが付いていかず、あれば夢だったんじゃないか、と思ったりもしますが、それもやっと落ち着いてきたところです。 そして、彼に会った翌日から4日間、目黒シネマに毎日通い、1日1本ずつカサヴェテスを見続けたのでした。ふわふわと置き所のないこころとからだに、カサヴェテスはバチコーンと現実をつきつけてきて、やっと再び地に足がつくような気がしました。そうです、私はカサヴェテス・ショック療法をしていたのです。人間は孤独だ、ひとりだ、それでも愛を求めずにはいられない、いびつな存在同士なんだ、と何度も頬を叩かれながら、でも不思議とその目線に安心もする。こわれゆく女のメイベルは既視感のある、過去の私でもあるし、オープニング・ナイトのマートルが、めちゃくちゃになりながら(文字通り本当にめちゃくちゃです)も自分の足で立とうとする姿と、それを絶対に見離さない周りの人たちに、自分を重ね合わせて涙したのでした。ラヴ・ストリームスの、恋愛とは違う二人の強い結びつきが羨ましい。 そこで、どなたか『ジョン・カサヴェテスは語る』(幻冬舎)を余ってお持ちではないでしょうか?高騰しており、なかなか見つけられません。再販しないのかなあ。読みたいのです。この投稿はこれが伝えたくて書きました。どなたか! というわけで、私はもうすぐ新刊を出します。パートナーと関係を解消してからの半年間の記録で、12月10日(日)の下北沢の日記祭で初売り予定です。また詳細を改めてお知らせします。"
366 likes, 3 comments - ichikouemoto on November 2...
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