植本一子の短縮営業中(2026/6/27)展覧会が始まりました

1年放置してごめんなさい!そんな自分に震えてます。
植本一子 2026.06.27
誰でも

久しぶりにニュースレターを書くか、と思ったら1年ぶりでした。これをお読みになっているそこのあなた、どうされていましたか?わたしは本当にどうにか生きてきて、今日から展覧会が始まっております。新作の映像作品を発表です。これまでわたしの作品を見て読んできてくださった方にはぜひ届けたい、そんな思いで1年ぶりにこちらを書いております!お元気ですか?

今日6月27日より東京都渋谷公園通りギャラリーにて展覧会「心の声をきく わたしを生きる術(すべ)」が始まりました。アール・ブリュットと現代美術の4人の作家(稲田萌子、植本一子、志村信裕、吉田雅美)によるグループ展です。

わたしは2025年に自費出版した『ここは安心安全な場所』から写真とテキストを、さらに新作として映像作品「あの風景に会いに行く」を発表しています。写真と文章を続けてきた植本の最先端であり新境地です。

新作は10年ぶりに実家に帰って母と父と自分が生まれ育った場所にカメラを向けたものです。10年前のちょうど今頃、母と大喧嘩になり、それ以来実家には帰っていませんでした。このまま二度と会わずにお互いの人生が終わる可能性もあり得る、と考えていました。なので今回こんなふうに作品を通して母と再び会えたことは、少し前の自分からすると信じられないことでした。

昨日内覧会で初めて自分の展示について言葉にしましたが、やはりこの10年をかけて、カウンセリングや人との関わりを通して、自分が変わり続けてきたこと、それを文章で残してきたことは自分にとってのセルフケアでもあったのだと思います。誰かの存在があるから、今の自分がある。もう会えなくなってしまった人もいるけれど、一緒にいた時間や思い出はなくならない。その存在は自分の中に生き続けるし、背中を押し続けてくれるのだな、と思うようになりました。そうやって考えられるようになった先に『ここは安心安全な場所』の馬や場所、そこで出会った人たちに出会うことができて、さらに自分のルーツに立ち返る勇気がわき、実家に帰ることが、母と再び会うことができたのだと思います。

また、10年前の母との出来事は『家族最後の日』(太田出版)の中の「母の場合」に詳しく書いていますので、興味があればお手に取っていただければ。昨日は『家族最後の日』を担当してくれた編集者の柴山さんも内覧会に来てくれて、作品を見てくれて嬉しかった。今のわたしはこうだよ、と直接伝えたい人がいることは大きなことです。8年続けたカウンセリングを担当してくれた、原宿カウンセリングセンターの中野先生にも、先日お手紙を出しました。カウンセリングはもちろん、『愛は時間がかかる』(筑摩書房)で中野先生にトラウマ治療をしてもらったことも、今の自分につながっているのだと思います。カウンセリングをやめて半年以上が経ちますが、先生の存在が自分の中にあるからこそ、母に会う勇気が湧いたのだと思います。

映像をひとことで説明すると「母と私と社会と歴史」になるのですが、そんなようなことも考えながら作りました。23分の映像で、テキストも会場で配布しています。ぜひゆったりと見に来てもらえれば嬉しいです。そして「あなたの安心安全な場所はどこですか?」という、わたしからの問いを考える時間になればいいなと思っています。

7月12日(日)は14時からアーティストトークがあります。作家4人と関係者が揃い、作品について話す時間です。
7月24日(金)は閉館後の19時から、関連イベントとして「あなたの安心安全な場所はどこですか?」について、お互い話を聞き合う時間を作りました。こちらは参加が抽選制ですが、ぜひご応募ください。詳細はサイトをご覧ください。

会期は8月30日までと長く、かつ非常に暑い時期ですが、渋谷ど真ん中とは思えない静かさと涼しさで、非常に居心地の良い空間になっております。避暑地として寄っていただき、作品を通して自分について考える時間になれば嬉しいです。会場はパルコの向かい、SUPREMEの目の前、というTHE渋谷な感じです。

また、初日の今日は台風の予報だったので在廊しませんでしたが(杉並区長選の期日前投票に行きました)明日28日(日)は午後から適当に在廊しようと思っています。この先在廊予定は特になく、気まぐれに現れますが、明日は確実に行く予定です。会場でお待ちしておりますので、タイミングの合う方はぜひお越しください。

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東京都渋谷公園通りギャラリーでは、
2026年6月27日(土)から8月30日(日)まで、
展覧会「心の声をきく わたしを生きる術(すべ)」を開催いたします。

「ご自愛」や「セルフケア」など自分をいたわり、気にかけることへの関心が高まっています。
本展では、その一つの方法として「心の声をきく」ことに焦点をあて、自然との関わりや日常のなかで紡がれる表現、自分自身の心地よさをもとに、自分自身と向き合うように制作する、アール・ブリュットと現代美術の作家4名を紹介します。

🌳やわらかな雰囲気のなかで、ゆっくり過ごせる展示空間も見どころ。
渋谷の喧騒を離れ、やすらぐ空間で自分と向き合う時間をおたのしみください。

🖼展覧会の概要 
「心の声をきく わたしを生きる術(すべ)」
会期:2026年6月27日 (土) ― 2026年8月30日 (日)
開館時間:11:00~19:00
※8月の金曜日(7、14、21、28日)は、夜間特別開館につき21時まで開館
休館日:月曜日(7/20は開館)、7/21 
会場:東京都渋谷公園通りギャラリー 展示室1・2
入場料:無料
出展作家:稲田萌子、植本一子、志村信裕、吉田雅美 
主催 : 東京都渋谷公園通りギャラリー(公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館)
💻公式サイト:
https://inclusion-art.jp/s/innervoice

【Next Exhibition】
“Listening to the Inner Voice: The Art of Living True”
Period| Sat, 27 Jun. – Sun, 30 Aug. 2026
Opening Hours| 11 a.m. – 7 p.m.
*Extended hours until 9 p.m. on Fridays: 7, 14, 21, and 28 August
Closed|Mondays*, 21 July *except 20 July
Venue|Tokyo Shibuya Koen-dori Gallery, Galleries 1 and 2
Admission|Free
Artists|INADA Moeko, UEMOTO Ichiko, SHIMURA Nobuhiro, YOSHIDA Masami
Organizer|Tokyo Shibuya Koen-dori Gallery, Museum of Contemporary Art Tokyo, Tokyo Metropolitan Foundation for History and Culture
💻Official Website|
https://inclusion-art.jp/s/en/innervoice


あの風景に会いに行く(2026)

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